空気階段の踊り場でのトークです。
(鈴)が鈴木もぐらの発言で、(水)が水川かたまりさんの発言です。
(鈴)始まりの話?
(水)これすごい好きなんだけどこの話。
(鈴)この話ね。あの、まぁしてないかな?
(水)してないでしょ多分。
(鈴)俺、まぁ部活何入ろっかな?と思って最初パァーって見たら、その将棋部っていうのを見つけて...
(水)うん。
(鈴)「将棋部あんじゃん」って思って、当時から将棋好きだったから、将棋部入ろうと思って...
(水)うん。
(鈴)で、まぁ二年H組だったかな、二年H組...
(水)二年の時?
(鈴)二年H組が将棋部が集まる部室だったの。
(水)あぁ、放課後みんなが帰ったところに二年H組に集まるんだ。
(鈴)将棋部入部希望者は、何月何日何曜日何時二年H組に来てくださいって...
(水)はい。
(鈴)書かれてて。俺は1年A組だったの。
(水)うん。
(鈴)で、どんな人たちがいるのかなぁ。ってウキウキしながら、二年H組の前に行ったら、その教室の前でばったり、同じクラスの1年A組のその...スゴウっていうアダ名は王子っていうやつがいるんだけど...その王子もね...なんか、なんで王子だったかなぁ。背が高いんだよ。とにかく。「しぉょうぅくんじぁゃん」みたいな喋り方なんだけど...
(水)(笑)
(鈴)友達全然いなくて、王子。誰とも喋ってるの見たことない。
で、それで
「王子じゃん」って言って、「どうしたの」って。
「どぉうしたのぅって俺将棋部入ろうぅと思ってぇ」。
「いや、俺もなんだよ。」って
「将棋部じゃあふたぁりではぃいろっか」って
「そ...そうだな」って
初めて喋った。入学してもう2週間が経ってるのかな?初めて喋って。
「じゃあ行くぞ」って言って
ガラガラって開けたら
誰一人いないの。二年H組に誰一人。
えぇってどうしたって思って、教室見回したら、
一番隅っこの机。死角になってた部分に
一人だけぽつんと座っていた先輩がいて、その先輩が
俺ら二人のこと見て...
「なんだ...君たち来ちゃったのか」っていうのよ。
「あ...はい。僕たちあの入部したいんですけど...
ここ将棋部のあの....部屋であってますよね?」
「はぁああぁ....そうか...実はね。」その先輩眼鏡かけてて
眼鏡をクイってやって
(水)あげる感じね。
(鈴)「実はね..君たち二人が来なければ
僕の手でこの将棋部を潰すつもりだったんだよ」
(水)(笑)
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